8月 12日, 2024年 @ 10:30 – 16:30

※ログインが必要です
関連イベント

実技セミナーを受ける前の予習資料として、書籍セミナーを開催します。4時間以上の映像を1ヶ月間配信します。受講は任意ですが、受講することで理解がさらに深まります。
座位・立位でできる体幹の運動療法
臨床現場で体幹筋力発揮を向上させる体幹トレーニングを行いたいとき、思い浮かぶエクササイズはフロントブリッジなどのスポーツ現場で行うトレーニングかもしれません。しかし、高齢者や脳卒中片麻痺患者さんにはそのようなトレーニングを行うことは難しいです。
鈴木俊明先生が弊社で発刊した書籍「体幹・骨盤の評価と運動療法」の内容を基に、体幹筋の神経・筋機能を正常化させるためには、動作にともなう体幹筋の正しい働きを知ることが重要であると解説します。健常者の体幹筋の作用は座位、立位において異なり、特に側方移動に伴う内腹斜筋の働きは活動する線維が全く異なります。
では、座位で側方移動した際に、移動側と対側どちらの内腹斜筋が働くでしょうか?座位では、移動側の内腹斜筋 斜走線維の筋緊張は移動にともない低下し、移動距離の増加にともない筋緊張の低下が維持されますが、最後には筋緊張が増加します。これは静止性収縮としての働きです。より働く方としては、対側の内腹斜筋 斜走線維が移動に伴い増加していきます。これは鈴木先生がこれまでの研究結果から得られた知見です。実際にこのことを体験していただくと、どちらが働いているかが理解できると思います。
立位では、側方移動にともない移動側の内腹斜筋 下部横行線維の筋緊張が次第に増加しますが、移動側と対側の内腹斜筋 下部横行線維はほとんど活動しません。このような違いを理解することで、適切な体幹筋のトレーニングが可能になります。
今回の実技セミナーでは、健常者での座位における体幹機能の評価と運動療法、健常者での立位における体幹機能の評価と運動療法を学ぶことができます。
概要
書籍「体幹・骨盤の評価と運動療法」の内容に関して紹介する。
体幹筋の神経・筋機能を正常化させるためには、動作にともなう体幹筋の正しい働きを知ることが重要である。健常者の体幹筋の作用は、座位、立位において異なっている。
特に、座位、立位での側方移動にともなう内腹斜筋の働きは活動する線維が全く異なる。
座位では、移動側の内腹斜筋 斜走線維の筋緊張は移動にともない低下し、移動距離の増加にともない筋緊張の低下は維持されるが、最後に筋緊張が増加する。
最後の増加は静止性収縮としての働きである。
また、移動側と対側の内腹斜筋 斜走線維は移動に伴い増加する。
立位では、側方移動にともない移動側の内腹斜筋 下部横行線維の筋緊張は次第に増加する。
移動側と対側の内腹斜筋 下部横行線維はほとんど活動しない。
このような違いを理解することで、適切な体幹筋のトレーニングを行うことができるわけである。
要するに正しい評価ができるかが重要である。
具体的には以下の2点について講義する。
1.健常者での座位における体幹機能
2.健常者での立位における体幹機能
今回の実技セミナーを通して、具体的な評価と運動療法の細かな手法を学んでいただきたい。
また、明日の臨床で体幹機能を詳細に評価でき治療できる、いわゆる治せるセラピストを目指すことの可能な講習会としたい。

講師 | 【鈴木俊明先生】体幹と骨盤の運動と現象〜運動学的解釈に基づく運動療法と評価の実際~ (実技セミナー) |
開催日時 | 2024年8月12日 (月・祝) 10:30 – 16:30 10:30~12:30 座学 ※講座を撮影いたします。受講生のお顔は映らないように配慮いたします。あらかじめご了承ください。 12:30~13:10 お昼休憩 13:10~16:30 実技・質疑応答 |
開催形式 | 会場 |
開催場所 | 運動と医学の出版社(神奈川県横浜市) |
定員 | 30名 |
受講費 | 13,000円 |
申し込み〆切 | 2024年8月12日(月・祝)※セミナー開始時間まで |
キャンセル〆切 | 2024年8月4日(日) |
講師

鈴木俊明 先生
関西医療大学大学院 研究科長 教授/理学療法士
【出身校】京都大学医療技術短期大学部理学療法学科、佛教大学社会学部社会福祉学科
【学位】博士(医学)
【取得資格】理学療法士、専門理学療法士(基礎・神経系)、認定理学療法士(神経筋障害)
【専門分野】神経疾患の理学療法、臨床神経学
【所属学会】関西理学療法学会(会長)、日本基礎理学療法学会(理事)、日本運動器疼痛学会(評議員)、日本臨床神経生理学会(代議員、認定技術師)、日本リハビリテーション医学会、日本神経学会(ジストニア診療ガイドライン作成委員会 研究協力者)、日本東洋医学会、全日本鍼灸学会、体力医学会、理学療法科学会
【社会活動など】
・関西理学療法学会 会長
・(公社)大阪府理学療法士会 理事
・第27回大阪府理学療法学術大会 大会長(2015年)
・第27回日本基礎理学療法学会学術大会 大会長
・公益社団法人日本理学療法士協会代議員(2015年度~)
・雑誌「関西理学療法」編集委員長
・Editor for Journal of Novel Physiotherapies, SM journal of Neurology and Neuroscience, International Journal of Neurorehabilitation, Austin Journal of Neurological Disorders and Epilepsy, and Journal of Neurology, Neurosurgery and Spine
・Reviewer for International Journal( Journal of Clinical Neurophysiology, Neurology India,Journal of Physical Therapy Science) Somatosensory & Motor Research
・「熊取町障害程度区分判定審査会委員」
【書籍】
・「体幹と骨盤の評価と運動療法」運動と医学の出版社2018.
・「体幹と骨盤の評価と運動療法 改訂版」運動と医学の出版社2021.
・「脳卒中運動学」運動と医学の出版社2021.
当日案内
【昼食】
各自お持ちいただくか、外での食事をお願いいたします。
(セミナールームで昼食をとる場合は、ソーシャルディスタンスを保つよう、ご協力をお願いいたします。)
【服装】
動きやすい服装(更衣室もございますので、ご利用ください。)
【持ち物】
筆記用具・飲み物・昼食(必要に応じて)
【会場内の注意】
会場内はエアコンで室温管理はしておりますが、体感温度には個人差がございますので、温度調整の可能な服装でのご参加お願いいたします。なお、気になる方は弊社スタッフに遠慮なくお申し出ください。
※撮影・録音・ビデオ・写真の撮影や音声の録音は固くお断りしております。
※ゴミは各自お持ち帰りにご協力願います。
チケット購入
PLUS会員の決済に失敗している場合は会員価格が適用されません。支払い方法はよくある質問をご参照ください。