5月 24日, 2024年 @ 09:00 – 5月 27日, 2024年 @ 23:59

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3つの視点から考える“膝のねじれ”
変形性膝関節症のアプローチにおいて、内反モーメントの軽減が重要なポイントとされています。
そのため、股関節外転筋である中殿筋の機能が不可欠です。
しかし、臨床の現場では、外転筋力を強化しても改善するケースとそうでないケースが見られます。
大川先生もこの問題に疑問を抱き、前額面の問題ではなく水平面の問題があるのではないかという視点から研究を開始したとのことです。
今回のセミナーでは、大川先生が下肢の捻れに関する研究成果をもとに、変形性膝関節症の回旋評価方法とアプローチについて紹介します。
研究結果から、以下の3つの重要な視点がわかってきています。
その1つは、股関節の内旋可動域です。
フリーモーメントとは、主にバイオメカニクスで使用される概念で、地面と接触する物体にかかるトルクや回転力を指します。この概念は歩行や走行などの運動時に特に重要であり、足底と地面の相互作用を理解するための鍵となります。
これまでの研究から、足部のフリーモーメントが大きくなる影響について詳細に調査されました。その結果、足部に対する骨盤の回旋が小さくなると、フリーモーメントが増加することが明らかになりました。歩行において骨盤の回旋は重要であり、歩幅を確保するために不可欠な機能です。そのため、股関節の内旋が特に重要な役割を果たします。
下肢の捻れストレスに対する運動療法は、股関節の可動性増大と円滑な内旋運動制御を促すことです。
本セミナーでは、実際の研究結果から得られた知見と、大川先生が臨床現場で行っている評価とアプローチについても紹介致します。足部に対する評価方法やアプローチ方法、またフリーモーメントを軽減させるための体幹のエクササイズについてもご解説しています。
概要
変形性膝関節症の理学療法について、前額面における外部膝内反モーメントや矢状面の膝屈曲拘縮に対してのアプローチが文献や書籍で多く報告されています。
一方で、回旋に関する報告は少なく、また、水平面上で生じる歩行中の回旋運動や捻じれストレスはイメージし難いことから膝関節の回旋障害に対するアプローチは未だ明確に確立されておらず、上述した前額面や矢状面からだけのアプローチでは症状が改善しない症例を経験したことがあるのではないでしょうか?
私自身がまさにそのような症例を多く経験したことから、今日まで捻じれストレスの指標としてFree momentというパラメータに着目して研究を重ねています。
従来とは別の観点から変形性膝関節症にアプローチすることで患者の歩容や症状が改善する可能性が広がります。
本講演では膝関節回旋障害の概念やそれらに対する理学療法についてお話させていただきたいと思います。
【到達目標】
・歩行時における下肢関節の回旋運動について理解する。
・Free momentについて説明することができる。
・捻じれストレスに対してイメージを持ち、理学療法に活用することができる。
タイトル | 【大川孝浩先生】変形性膝関節症の捻れのみかた〜回旋障害に着目して〜(リピート配信) |
日時・配信期間 | 2024年5月24日(金)9:00 – 5月27日(月)23:59 |
講演時間 | 2時間29分 |
開催形式 | リピート配信(過去のLIVEセミナーを配信) |
配信内容 | 2024年1月21日開催LIVEセミナー |
会場 | オンライン(Vimeo配信) |
定員 | 定員なし |
料金 | 一般:5,000円 ブロンズ会員:2,500円 |
申し込み〆切 | 2024月5月26日(日) ※配信終了日前日 |
キャンセル〆切 | 2024年5月22日(水) ※キャンセル〆切後は受講費の返金はできません |
配布資料 | あり |
ゴールド&シルバー会員 | 申込不要 視聴ページはこちら |
講師

大川孝浩 先生
文京学院大学 保健医療技術学部理学療法学科 助教/理学療法士
【最終学歴】東京農工大学大学院工学府博士後期課程修了
【学位】 博士(工学)
【主な経歴】
2007年4月 千葉・柏たなか病院
2012年4月 文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科
【専門分野】
歩行分析,運動器疾患の理学療法
【著書】
・新ブラッシュアップ理学療法.ヒューマン・プレス,p283-286,2017.
・症例動画から学ぶ臨床姿勢分析.ヒューマン・プレス,p168-175,2021.
【寄稿】
・Free momentと変形性股関節症の関係.理学療法ジャーナル Vol.53(2):137-144,2019.
・変形性膝関節症の歩行分析と運動療法.理療 第45巻(3):3-8,2015.
【論文】
・Relationship of lower extremity kinematics in the sagittal plane with free moment during walking.J. Fiber Sci. Tecknol.77(10):250-257,2021
・The free moment is associated with torsion between the pelvis and the foot during gait.Gait Posture 58:415-420,2017.
・加齢が歩行時の下肢に生じる捻じれ応力に及ぼす影響.
文京学院大学総合研究所紀要,20:165-170,2020
・全身振動(Whole Body Vibration)刺激が歩行に及ぼす影響 -三次元動作解析装置による運動学・運動力学的解析-.
文京学院大学総合研究所紀要,19:223-228,2019
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